月に一度、36文字進むリレー小説01(完結) 「猫はどこへいった」
谷山浩子のオールナイトニッポンモバイルで、悠長なリレー小説企画をやってます。
月に一度リスナーにメールで続きを送ってもらって小説を書き進めていこうという企画。文字数は36字以内。
ついに完結しましたヽ(^o^)丿
タイトルは「猫はどこへいった」by ちぇびちゃん
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沢田は焦っていた。なぜこんなことになってしまったのだろう。ゆうべ会社から(谷山浩子)
送られてきたメールに、「明日は猫を連れて出社のこと」とだけ書かれていて、(綿色モモンガ)
それっきりである。彼は猫を飼っていない。そこで彼は慌てて猫を作り始めた。(ウォーテルシャトー)
翌朝、沢田はできたての猫を鞄に隠して、勤め先の絶滅生物研究所に出社した。(特性のない男)
社員から集められた猫は、研究所の圧力容器で圧縮されて一匹の巨大猫になった。(みぬみぬ)
巨大猫の名は堺。会社で頭角を現しみるみる出世していった。そればかりか沢田(はるこち)
の娘との結婚が決まり、堺の飼い主となった沢田も出世し始めた。しかし堺の研究(午後の恐竜)
論文は他の人のコピペに終始している事が発覚。堺と沢田は雲隠れ、娘は泣いた(今月からは巡査部長)
り笑ったりの繰り返し。この期間僅か一日の出来事である。沢田の焦りはいつの(ジャ犬)
時代も世襲的に受継がれる習わしだった。娘は次世代の沢田として焦っていた。(びさーじ)
なぜこんなことになってしまったのだろう。ゆうべ会社から送られてきた宅配便 (大阪のみっちゃん)
の箱を開けると、中から煙がぼわっと出てきて、あたりいちめん(ちぇびちゃん)
ちりめんじゃこだらけになった。塵取りで後片付けをしたのはカルメンだった。(引き出しの座薬)
そして、あのちりめんじゃこ事件からあっという間に15年の月日が過ぎてしまっ(ちかうお)
たのですが、カルメンの塵取りはずっとそのままです。そろそろ中の(どど)
掃除をしないと、カルメンも故障しますよね。あ、小説のつもりが手紙みたいに(綿色モモンガ)
なりました。明日の朝ポストに投函します。ずっと前からあなたのことが好きで(くびわねこ)
ラジオやCD聴いてました。締切は26日ですよね。読まれますように。完(うさぎ)
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