谷山浩子 on Hatena Blog

以前のブログのIDとパスがわからなくなってしまったので、新規にはてなで開設してみました

月に一度、36文字進むリレー小説04(完結) 「お代は自腹」

第4弾完結しました!

タイトルは「お代は自腹」(by かさぶたはがし)に決定しました~。

今回も、採用された方は自分の書いたところを朗読した音声データをメールで送ってください。ディレクターの天ちゃんにつないでもらって、番組内で発表します。採用以外の皆さまは発表会をどうぞお楽しみにヽ(^o^)ノ

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いつものカウンターに座る私の前に「あちらのお客様からです」と、牛丼並盛が (nemota)

テーブルの上を軽快なステップを踏みながらやってきて言った。「チェンジ」 (IT出稼ぎ)

その言葉を聞き流し、私は箸を手にした。「チェンジだよ!」逃げる牛丼を私は (だんぜろ)

鷲掴みにし、一気に平らげた。すると「そちらのお客様からです」と、並寿司が (びさーじ)

桶の中から不安げに囁いた。「イクラとチェンジしたら上になるわ。それでも (無断欠席)

…」戸惑う並寿司に私は答える。「俺と目指さないか、特上寿司を」その日から (まこ助。)

二人の特訓が始まった。いかが腐り、マグロが腐り、最後はピカピカの寿司桶だ (ケイキ)

けが生き残ったげん。「ん?その能登弁、金蒔絵、漆塗り。もしやお前は伝説の まぐまぐ

??」すると隣から「おいの丼も立派かろー」「その佐賀弁、お前伊万里焼??」牛丼 (ビンテージギター)

は転勤族育ちで地元や方言を持たず、寂しげに空の丼を拭きながら、静かに告白 (ちどりあし)

した。「鰻丼には負けたくなかったんだ」取り調べ室の牛丼はようやく今までの (しょう吉)

「カツ丼食うか」に取って代わる事ができたのに、空になってしまったことを悔い (Dek)

連続殺丼事件の動機について語り出した。刑事はそっとふちに手をやり、カツ丼 (いさゆか)

を差し出した。「うまいもんだな」牛丼はカツ丼を口にしながらつぶやいた。 (九州第5代表)

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